二項対立, 健康, , 情緒, 第五階層

扇風機の風は心地良いか?

今年も梅雨が開けて連日暑いですね。

涼を得るために、エアコンと扇風機を併用していますが、あなたは夜、寝ている間にも扇風機を回しっぱなしにした経験はありませんか?

快適な状態とは一体なんだろう?

子供の頃は、風が当たっている箇所が気持ち良くて、首を振る扇風機がもどかしくて、首振りを止めて自分にだけ風が来るようにしていましたが、心地が良いのは最初のうちだけ。

そのまましばらく風に吹かれていると、風の当たっている箇所に寒さを感じたり、やがて不快感を感じてくるようになるハズです。

室内のエアコンや、車のエアコンの吹出口でも、同じような経験をしたことが、きっと1度や2度あると思います。

実は、たったこれだけのことが、僕に大きな気付きを与えてくれています。

それは、何が人間にとって、快適な状態であるのか?ということ。

扇風機に吹かれている状態というのは、”快適” なようで、実はそうではないんですね。ずっと風が当たり続けることは、その刺激が弱くても肌には負担が掛かってしまう。たとえ、”弱” で風を吹かせていたとしても、ずっと同じ箇所に風が当たっていると、やがて不快になってくるのです。

もう随分昔の話しですが、1990年に「ファジー家電」というのがありましたね。ファジー(Fuzzy)とは、”あいまいな” という意味。

これは、人間の持つ、動きの曖昧さというアナログな要素を、家電の動作に反映させたものです。

昨今のエアコンや、扇風機を見ると、”自然風” とか、”リズム” などの風量設定が付いている場合があります。これがファジーな部分。

一定の風圧を与え続けると、肌にストレスが掛かり、不快になってくるので、風量に強弱をつけて快と不快のバランスを取っているワケです。

快と不快の奥にあるもの。

ここで、もう一つのキーワードが浮かび上がってきます。それは、快と不快です。

そもそも、なぜ扇風機やエアコンの風が必要なのか?と言えば、そもそも暑苦しいからですよね?

風を当てて、気化熱で体温を下げるというのは、暑さから逃れたいという反動から冷たい風を当てるワケですが、”冷たい風” は、文字通り【冷たい】ワケです。熱くなっている体を冷ましてくれますが、ずっと当てると、冷えを招いて不快になる。

あるいは、風圧がゆるーく体を押しているんですよ。これもやがて不快感となって表れてくる、と。

大事なポイントは、暑いから、涼しくしたいという反動を求めているのであって、暑さも寒さも感じていない状態が、本来は一番過ごしやすい状態と言えます。

暑くもないし、寒くもない。湿度も高すぎず、低すぎず。明るすぎず、暗すぎることもない。いわば、その時々に応じて普通に過ごせている状態。

これが人間にとって、過ごしやすい状態なんですね。

この、快でも、不快でもない、その中間の状態を、憶 といいます。

実を言うと、これは、あらゆる面において、その中間の状態が望ましいのです。

安定した感情とは、”効” である。

プラス思考とか、あらゆる事象を良い方向へ捉えようとしますが、仮にプラスの出来事ばかりが自分に起きたとして、ずっとそれが続くと苦痛のワケです。

たまに、家族や恋人からプレゼントを貰って「嬉しい!」のは大いに結構ですが、これが四六時中ずっと…だとしたら薄気味悪いですよね?「今日、どうしたの??」…みたいに。何か他の含みがあるんじゃないかと逆に勘ぐってしまうことでしょう。

情緒面においても、嬉しさや、悲しみ、といった感情は、たまに来るから良いのであって、ずっとそれが続くと単に苦痛になります。

安定した感情とは、”好” でも、”嫌” でもない。どちらも持ち合わせているけれど、普段は感じてはいない、”効” という状態。

という具合に、人間が最も安定し、パフォーマンスを発揮する状態とは、”快” を追求した先にはありません。完全なる、中庸・均衡を保った状態であり、意識的には「空」ないし「鎮魂」した状態が望ましいということになります。

しかし、この四次元世界においては、お腹も空きますし、経済活動が必要ですね。

その経済活動も、あなたにとって、”快” でも、”不快” でもないポイントを探っていくのが、実は一番居心地が良いポイントということになります。

かつて人間が考えた、ファジー家電とは、人間の意識が進化しているのを、機械によって、具現化したものだと言えるのでしょう。

扇風機の風は心地良いか?”への2件のコメント

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